最近、テレビで医療保険のCMをよく見ます。とても基本的なことからお伺いしますが、公的な健康保険に加入していても、こうした民間の医療保険は必要ですか?
「民間の医療保険は必要かどうか」ということは、最近よくご質問を受けます。まず、日本の公的医療制度についてお話しするとわかりやすいかもしれません。
私たちが病院で診療を受けたとき、健康保険証を提示すると医療費の3割負担で診療を受けることができますよね。医療費が高額で自己負担額が大きくなってしまった場合も、高額療養費制度といって、ひと月の医療費の自己負担額は上限となる限度額が設けられています。これは、実はとてもすばらしい制度なんですよ!
たとえば、経済格差が広がっているアメリカでは原則10割負担。何針も縫うような大ケガをしても病院に行くにいけない人が大勢いるのです。いろいろ問題はありますが、日本は諸外国に比べて、公的医療制度がとても充実しているんです。
そうなんですか!日本の公的医療制度がそれほど充実しているなら、民間の医療保険に加入する必要はないように思えますが…
今の日本の財政を考えると、残念ながらそう言い切れません。
公的医療制度は5年に1回見直され、その度に改悪されているのです。医療費の自己負担額も、かつては1割でした。それが、2割、3割と、改定の度に条件が悪くなっています。この調子でいけば、将来的に4割、5割と負担額が増える可能性も充分あるわけです。
日本の少子高齢化が問題になっていることは、皆さんもよくご存知ですよね。高齢者を支える若者が少なくなっていること、医療の進化で寿命が延びている現状を踏まえると、将来的に自己負担が大きくなることは容易に想像がつきます。
高額な医療保険に入る必要はないと思いますが、将来なにがあっても安心して治療を受けられるよう、「セーフティネット」として民間の医療保険を活用する、というのもひとつの手段ではないでしょうか。
お話を伺っていたら、将来がだんだん心配になってきました…
でも、どんな保険がいいのかな?
「女性向けの保険」というのもよく見かけますね。これから加入を検討する場合、普通の医療保険より女性向け保険を選んだほうがいいのでしょうか?
医療保険でも女性特有の病気は保障されます。ただ、女性向け保険の場合、子宮筋腫や卵巣のう腫といった女性特有の病気に手厚い保障内容になっています。 設定した日額の給付金額にプラスαという保障です。普通の医療保険でも、女性疾病特約を別につけられるものが多いですよ。
たとえば、日額5千円の医療保険に加入していた場合、子宮筋腫でも給付金は支払われますが、女性疾病特約をつけておくと、保険会社にもよりますが、5千円を限度とするプラスαの保障があります。たとえば普通の病気は日額5千円、女性特有の病気では日額1万円が保障されるということですね。
それだけではなく、ほとんどの保険会社の女性疾病特約は女性特有の病気に加えて、全てのがんも保障されます。子宮がんや乳がんに限らず、大腸がんや胃がんなどもプラスαの対象です。また女性疾病特約を付けていると、出産時の帝王切開もプラスαの保障として上乗せされるので、女性向けの保険に入っておくことは、メリットが大きいと思います。
注目した方が良い点としては、各保険会社によって女性疾病特約の範囲は異なるということです。なかには「この病気はダメだったんだ…」という保険もありますし、「こんなときまで保障してくれるの!?」という保険もありますよ。女性向け保険はたくさんあって選ぶのに迷うと思いますが、保障範囲を比較してみると、選ぶときのポイントになるかもしれませんね。
なるほど!出産のときの帝王切開にまで保障が上乗せされるんですね。
「女性向けの保険に入ればもう安心!!」という気もするのですが、実際のところはどうなんでしょう?
次のページでは、さらに詳しくお聞きしてみます。




